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さて、このデジタルアーカイブスは、まだ、ほんの初期段階にあり、多くの課題が残されています。たとえば、「総合目録」に収録した所在情報は全所蔵冊数全体の約 47 %を占めています。 NACSIS-CAT にこの種の関係資料のデータ登録があまり進展していないためかもしれませんが、「総合目録」の編纂から 30 年以上を経過した現在、資料の一部は紛失している恐れもあります。
また、NACSIS-CAT からデータの提供を受けた際、団体名の記述方法に問題があったために、抽出条件から漏れてしまったデータ群(たとえば、「満州国国務院」の刊行物など)がかなりあったことも確認しています。 |
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今後の拡充のために、主に次のような対応を検討していく予定です。 |
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| ■ |
書誌・所蔵データの整備と拡充 |
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① |
NACSIS-CAT への関係資料のデータ登録の促進 |
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② |
NACSIS-CAT 非参加館の所蔵データの調査 |
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③ |
収録刊行機関の拡大・・・南洋庁刊行物など南方関係資料 |
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④ |
関係文書類 |
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| ■ |
マイクロフィルム化、電子画像化の促進 |
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劣化・破損が激しい資料については閲覧できなかったり、外部貸出を制限している場合が少なくありません。 |
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① |
マイクロフィルム化、電子画像化などによる閲覧体制の整備 |
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② |
所蔵館間の分担によるマイクロフィルム化、電子画像化などの協力体制 |
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③ |
すでに電子画像公開している機関との協力 |
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| ■ |
海外関係機関との協力 |
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アジアの近隣諸国ではすでにかなりの資料が電子化公開されています。 今後、情報の共有化など何らかの協力体制が必要と思われます。 |
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① |
韓国・・・ National Digital Libraryの朝鮮総督府刊行物 |
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② |
台湾・・・ 中央研究院台湾史研究所 の台湾総督府公文書類 |
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③ |
中国・・・ 「中国館蔵満鉄資料聯合目録全30巻」が刊行され、 中国各地の档案館および図書館の満鉄関係資料の総合目録(中国で言う「満鉄資料」とは中国東北地方に満鉄関係機関が残していった日本語資料を指すことが多い。) |
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| ■ |
保存の問題 |
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このデジタルアーカイブ構築のきっかけのひとつは、これら資料へのアクセスが求められているにもかかわらず、十分な保存体制がとられないまま、かなり破損と劣化が進み、閲覧制限が出てきていることでした。また、多くの図書館が抱える保存スペース問題から「古い資料は厄介物」として廃棄処分が取りざたされるなど、たいへん厳しい環境下にあります。とりわけ 1930~40年代に膨大な資料が刊行されましたが、これらは粗悪な材料が使われており、劣化の進行が特に激しい状態です。利用者に資料を提供するためには、マイクロフィルム化、あるいは電子画像化が必要です。しかし、それだけではなく、歴史資料として現物をきちんと保存していく体制が必要です。なぜその図書館に所蔵されていたのかも資料の歴史を知るひとつの手がかりとなりうるでしょう。
酸性紙の中和対策、修理・修復、あるいは資料の散逸を防ぐために、関係機関が共同で長期的な対策と展望を検討する必要があります。
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これらの課題については、関係機関の皆様の協力が不可欠です。何卒ご理解の上、積極的にご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。 |
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