ID 国名 日付 年代 内容
DIA-202-1969-01-21-1カンボジア1969年01月21日1960年代政府,パンアメリカン航空のカンボジア乗入れを許可-寄港先はプノンペンとアンコール遺跡のあるシェムリエプの2ヵ所で,国際級のホテルを建設する計画。カンボジア政府はそれらのホテルの国有化はしないと保証している。(AFP)
DIA-202-1969-01-29-1カンボジア1969年01月29日1960年代ベトナム人の在留について-国家公安長官は国会でカンボジア在住のベトナム人の身分および待遇について述べ,(1)在留法に対し合法的な人々,(2)政府の合法的な待遇を受けていて,住民税を払わなければならない人々,(3)カンボジア政府の許可なく国境を越えて移住した人々などの在留ベトナム人の生活を調査することを提案した。
DIA-202-1969-02-07-1カンボジア1969年02月07日1960年代シアヌーク元首,対米復交の前提は国境承認であると強調-シアヌーク元首は記者会見で「カンボジアとの外交関係の再開を望むアメリカの新たな動きには応じるつもりだが,それはアメリカが現在のカンボジア国境を承認し,カンボジア領の一部諸島を南ベトナム領としている米国側の地図を修正するかどうかにかかっている」と述べた。(UPI)
DIA-202-1969-02-11-1カンボジア1969年02月11日1960年代"1968年度の乾季米作試験-農業省の発表によれば,1月15日に1968-1969年度の乾季米作試験がはじめられたが,同年度の試験面積は10万5500ヘクタール(1967-1968年度7万8000ヘクタール)に達した。また省別の試験面積は次のとおり。 (単位 ヘクタール)  1968-1969年度米作乾季試験面積  予定面積 耕地面積 栽培面積 栽培面積/予定面積 1967-1968年度の同期の試験面積 Prey Veng 35,000 22,900 22,400 64% 15,000 Kandal 27,000 26,300 24,600 91 20,900 Takeo 22,000 21,870 21,400 97 10,600 Kg. Cham 18,000 17,000 17,800 98 14,400 Siemreap 10,200 10,020 10,020 98 10,200 Kg. Chhnang 9,750 7,600 7,100 72 5,100 Kratie 1,350 1,320 1,320 98 1,300 Kg. Thom 1,000 160 160 16 160 Svay Rieng 570 10 5 1 5 Pursat 500 15 7 2 不明 Kampot 400 400 400 100 400 Battambang 276 276 276 1 不明 Kg. Speu 160 5 2 1 2 合計 126,000 108,700 105,500 84 78,100"
DIA-202-1969-03-22-1カンボジア1969年03月22日1960年代" 1969年国家予算-ロンノル副首相兼国防相は首相の代理で1969年の国家予算案を国会に提出した。同案の歳出総額は75億2813万4100リエルにのぼった。(単位リエル) 首相庁 71,614,776 国防省 1,823,445,000 労働・社会活動省 24,717,600 保健省 367,187,482 計画省 14,614,200 商業省 9,582,020 工業省 7,786,478 外務省 129,153,606 農業省 261,938,100 公共事業省 234,694,065 通信省 78,300,000 教育省 1,675,868,570 国土防衛省 463,769,250 内務省 138,637,668 文化省 21,013,431 国家公安省 83,170,100 観光省 15,797,000 情報省 56,592,075 法務省 44,769,290 財務省 2,005,533,395 合計 7,528,134,100"
DIA-202-1969-03-24-1カンボジア1969年03月24日1960年代"クメール民族社会主義同盟の国家建設成果一シアヌーク殿下は,1955年のサンクム成立以来今日までの,13年間に国家建設計画の上で次のような成果があがったと報告した。 民族教育問題 1955年 1968年 初等学校:生徒数 2,731校 5,857校  311,000人 1,025,000人 中・高等学校:生徒数 12校 180校  5,000人 117,000人 大学・専門学校:学生数 0・2校 9・48校  347人 10,800人 技術学校:学生数 5校 99校  334人 7,400人 教育を受けた者 317,000人 1,161,000人 国民健康問題 1955年 1968年 専門・総合病院 16 59 看護婦養成所 103 553 農村診療所 60 768 薬局と薬屋 24 358 医者 77人 440人 薬剤士 4 77 歯科医 3 40 看護婦 630 2,380 組合組織問題 地方信用組合 0 13 農業組合 0 718 生産者組合 0 9 消費者組合 0 39 組合連合会 0 14 王室協同組合 0 45 〃 支局 0 891 倉庫(一般を含む) 0 434 学校組合 0 54 国土開発問題 電力開発 11,055kw 70,000kw 水力発電所 0 1(1万kw) 鉄道建設 386km 665km アスファルト道路 1,600km 2,600km 割石舗装道路 1,603km 2,145km 非舗装道路 0 1,352km 長距離道路 4,805km 16,381km 木橋 1,100本 1,858本 コンクリート橋 875 1,005 国際級空港 0 2 国内級空港 1 4 地方級空港 15 21 工業開発 国営工場 0 28 公私合営工場 0 29 中小企業 650 3,700 農業開発 1954-55年 1967-68年 米 1,484千トン 3,251千トン メーズ(赤白) 100千トン 154千トン 胡椒 1,200トン 2,520トン コーヒー 0 433 茶栽培面積 0 35ha タバコ 5,000トン 11,800トン 砂糖きび 22,000 50,000 ヤシ糖 28,000 56,000 ヤシ油 2,400 6,800 ゴム 25,000 51,000 綿花 300 2,500 ジュート 900 4,000 灌漑施設 灌漑面積 29千ha 120千ha 貯水量 1億4千万m3 1億4千万m3 送水路 0 329km 運河の掘さく 0 812km 貯水大湖 10 33"
DIA-202-1969-04-07-1カンボジア1969年04月07日1960年代"1969年の農畜産物価格-輸出入公社の発表によると1969年の米,メーズ,胡椒,水牛,牛などの価格は次のとおり。 (単位リエル) 米(100kg当り),プノンペン倉庫 長粒米(特選米)白米1等砕0.5% 594 白米1等砕10% 578 一般米,白米1等砕 0.5% 583 白米1等砕10% 567 同 20% 529 同 30% 513 白米2等砕40%(日本,旧仏領向け) 491 同 50~55% 475 白米粉 194 栄養用赤稲米(船積みを含む) 356 米(100kg当り),プレーチモニポン港  (袋付) (袋除) 白米1等砕25% 498 483 白米2等砕40%(日本,旧仏領向け) 471 456 ジャワ白米2等砕50~55% 455 440 米(100kg当り),シアヌーク港 白米1等砕25% 508 493 白米2等砕40%(日本,旧仏領向け) 481 466 ジャワ米2等砕50~55% 465 450 赤メーズ(100kg当り),プノンペン倉庫 250 輸出入公社倉庫 220 白胡椒(63.42kg当り)プノンペン庫 4,800 輸出入公社庫 4,582 シアヌークビル庫 4,545 水牛(1頭平均550kg)(1頭) 6,670 牛( 同 350kg)(〃) 4,300"
DIA-202-1969-04-12-1カンボジア1969年04月12日1960年代1968-1969年度徴税実績-サウカム・コイ税務局長より国家元首官房長官に宛てた税徴収実績報告書によれば,1968年4月~1969年3月の関税税額は12億2567万2106リエル,所得税および諸税総額は11億2070万9088リエルの好収入実績をあげた。昨年度の税収額21億3033万3761リエルに比して,今年度は,2億1503万7423リエルの増収である。
DIA-202-1969-05-02-1カンボジア1969年05月02日1960年代米国会社のカンボジアヘの開発投資の動き-ラーセント協会代表,エドワルド・フアクター氏は最近カンボジア国立銀行総裁と接触し,農業とくに砂糖きびの栽培に投資したいが,投資条件と環境調査のためカンボジアヘ専門家を送りたいと申し出た。またヒルトン副社長Moss氏はプノンペンに来訪し,ヒルトンホテルの建設条件を研究している。
DIA-202-1969-05-18-1カンボジア1969年05月18日1960年代シアヌーク,東ドイツ承認に関する西ドイツの威嚇を非難-シアヌーク元首は記者会見で「カンボジアは東ドイツと大使級の外交関係を樹立したがこれに対し,西ドイツ政府から抗議をうけた。このためカンボジアは西ドイツと外交関係を断絶した」と述べた。
DIA-202-1969-05-18-2カンボジア1969年05月18日1960年代フリサラ外相正式に訪ソ
DIA-202-1969-06-10-1カンボジア1969年06月10日1960年代"1969年の5月現在までの輸出入実績‐輸出入公社の発表によると,1969年の5月現在までの輸出入実績は,輸出総額8億2211万6782リエル(農産物8万8933トン,木材9万2610m3,家畜2万1763頭),輸入総額9億5930万9952リエルに達した。またバーター制度による取引で輸出総額2億0142万9735リエル相当(第2次産品2万2521トン),輸入総額2億2470万6330リエル相当にのぼった。輸出とバーターに輸出細目および輸入とバーター輸入の内訳は,次のとおり。 輸出細目  リエル 米・その他 65,274トン 344,718,511 ゴム 13,276 249,095,418 赤メーズ 3,172 6,128,304 木材 92,610m3 77,627,715 魚類 1,082トン 1,804,790 カポック 3,188 33,562,799 大豆 2,455 10,737,602 家畜 21,763頭 69,981,396 黒馬銭子 410トン 2,754,796 胡椒 11 495,018 タバコ葉 13 79,221 その他 52 25,131,212 計 88,933トン  21,768頭 822,116,782  92,610m3  バーターによる輸出 いんげん豆 5,931 40,772,286 オレンジ 2,296 33,881,728 落花生 1,192 10,495,689 黒香の実 455 11,219,080 タマリン除実 1,891 9,195,357 カポック実と綿花 4,300 13,901,560 白蓮の実 511 8,008,868 タバコ(切ったもの) 313 7,734,099 Chorchongと木油 943 9,497,846 獣皮 653 5,931,384 Tourteau d'ole'agineux 1,050 6,164,588 Ver Micell a base d'haricot 379 5,593,686 その他 2,607 39,033,564 計 22,521 201,429,725 合計 1,023,546,517 以上,5月までの数字は1969年の輸出計画の37%に達している。 輸入内訳    商業部門 リエル 財政割当輸入品 386,993,857 徴税輸入品 147,718,567 工業部門(商業省割当による最終利用者への輸入) 国営部門 245,763,644 私的部門 178,833,884 計 959,309,952 バーターによる輸入 224,706,330 合計 1,184,016,282"
DIA-202-1969-06-11-1カンボジア1969年06月11日1960年代アメリカ政府,カンボジアから外交関係再開の通告を受けたことを確認
DIA-202-1969-06-14-1カンボジア1969年06月14日1960年代南ベトナム共和臨時革命政府承認
DIA-202-1969-07-10-1カンボジア1969年07月10日1960年代"経済関係閣僚の会議第2次5ヵ年計画における2年目の支出配分案を検討‐計画省当局の発表によると,政府は経済関係閣僚会議を開催し,各省に対する第2次5ヵ年計画における2年目の支出配分案を討議したが,同案の配分内容は次のとおり。  (単位1,000リエル) 国防省 軍用道路建設費 25,000 公共事業通信 シアヌーク・ビル水道 4,240 水力発電所 4,000 Ream 道路 2,930 Sangkum 道路 15,000 Mondulkiri 道路 5,000 Stung Meanchey 道路 1,000 工業省 石油研究費 3,000 製糖の農業計画費 9,000 燐灰石開発費 650 錫鉱山開発費 1,000 観光省 有名寺院の修理費 4,650 教育省 教育材料(中学) 7,500 社会活動省 6,000 情報省 1,875 農業省 農業統計費 1,000 農産物整理 3,000 Stung sangket の水運ステーション 5,000 Prek Thnot 水運ステーション 4,900 Coconut 開発研究費 1,500 茶栽培 3,500 米作関係研究 408 綿花生産研究 1,000 養蚕の開発 650 政府の農業開発投資: Ch.Andong 国営農園 44,582 Mimot 国営農園 Ratanakiri 個人農園 農園周囲道路建設 22,5581 Andong 国営農園製造工場建設 農業用水建設費 4,000 林野改良工事費 300 農園再開発費 1,000 養魚設備 1,000 畜産関係 500 総計 185,744"
DIA-202-1969-07-24-1カンボジア1969年07月24日1960年代"1969年2月24日~7月16日までの国境関税徴収の状態‐クメール国営通信の報道によれば,国境近隣各省税務局は国境での関税徴収を行なっていたが,地方別の輸出入関税の内訳は次のとおり。  (単位リエル) 地方名 輸入 輸出 計 コンポンチャム省 不明 35,199 35,199 スバイリエン省 911,540 1,283,468 2,195,008 タケオ省 1,680,797 799,356 2,480,153 バッタムバン省 9,270 - 9,270,930 カムポート省 52,454 53,324 105,778 ニエクロエン県 1,088,764 156,121 1,244,885 チヤーテムペゥ県 967,099 536,133 1,503,232 クラチェ省 ‐ 5,028 5,028 合計 13,971,584 2,868,629 16,840,213"
DIA-202-1969-07-31-1カンボジア1969年07月31日1960年代"1969年7月31日の国立銀行主要勘定  (単位リエル) 資産 現金 141,298,464 金および外貨 2,588,734,099 有価証券 1,204,231,663 国家貸出 1,013,956,062 国庫貸出 1,500,000,000 国営商業銀行出資 200,000,000 対外債券 516,344,769 不動産 301,943,397 その他 104,797,320 合計 7,571,305,774 負債 通貨発行 6,252,782,405 預金 180,366,552 支払協定 325,932,208 資本金 200,000,000 一般準備金 267,521,080 繰越 391,257 戻し手形資金 23,831,471 社会予備金 4,131,958 予備金 128,364,764 再評価勘定 84,155,154 その他 103,828,925 合計 7,571,305,774"
DIA-202-1969-08-05-1カンボジア1969年08月05日1960年代シアヌーク元首,財政危機に対処するための臨時議会を招集‐シアヌーク元首は財政収入が減少し続けて,危機状態にみまわれているので,緊急国民議会を招集し,次のように演説した。 国家経済は現在危機状態に立っている。リエル貨の価値は辛うじて維持しているが,外貨準備は依然減少を続けている。前年末29億8200万リエルであったものが本年6月30日には27億2600万リエルに減少した。この減少は支払の増加というより,受取りの減少に基づくもので,これには①密輸,②かんばつ,③外国援助の停止の三つの原因が考えられる。 外国援助の停止により,外貨は輸出と投資によってはいってくるが,1968年の貿易収支は9億45百万リエルの赤字であった。1969年の見通しも暗いものである。まず投資は年だいたい1億リエルの額ではいってくる,輸出の見通しはつぎのとおりである。 米:かんばつのため,輸出可能な量は10万トンにしかならず,これは計画に2万トン不足し,16百万リエルの減少が予想される。 ゴム:落葉剤の散布により量は計画の5万4000トンから4万6000トンに減少する見込みである。メイズ,胡椒,木材のうち木材をのぞけば,他はすべて減少することが予想される。 したがって今年の輸出は3億8400万リエル減少して,27億1400万リエル前後となろう。今年半期で赤字は6億1700万リエルに達し,国銀の外貨準備は2億リエル減った。したがって,①対外支出を減らし,輸入を減らすこと,②生産強化に努力すること,③密輸を取り締ることの三つが今後の目標となる。 経済危機解消に向って強力な政策を実施するため,一日も早く,新しい内閣が成立しなければならない。
DIA-202-1969-08-12-1カンボジア1969年08月12日1960年代新首相にロンノル将軍‐シアヌーク元首は,フランスで病気療養中のペンヌート首相に代わって新首相にロンノル将軍を指名した。臨時議会でもロンノル将軍は115票の最高票を獲得し,その承認を得た。
DIA-202-1969-08-14-1カンボジア1969年08月14日1960年代IMFに加盟‐カンボジア政府は,同国が国際通貨基金(IMF)に加盟を認められたと発表した。これは7月28日のIMF理事会で承認されたもの。
DIA-202-1969-08-15-1カンボジア1969年08月15日1960年代駐カンボジア米代理大使着任-米国の初代の駐カンボジア代理大使としてロイド・M・リブス氏がプノンペンに着任した。
DIA-202-1969-08-18-1カンボジア1969年08月18日1960年代平価切下げを実施-政府はリエルの金平価を設定(1リエル=純金16ミリグラム)するとともに,為替レートを1米ドル=55.54リエル,1フランス・フラン=10リエルと定め,即日実施することを決定した。 カンボジアでは,従来為替レートとして,1米ドル=35リエルの公定レートのほかに,旧仏領時代に締結した対仏協定に基づき,1フラン=10リエルというリエル割安の協定レートを設けていた。今回の切下げは,①貿易,外貨準備面における対仏依存度が比較的高く,フラン切下げの影響が大きいこと②リエルの実勢レートが1米ドル=57~60リエルと公定レートとの乖離が著しかったこと,③さる7月28日,同国のIMF加盟が承認され,これに伴って金平価の設定,為替相場の一本化を行なう必要があったこと,などを背景に,フラン切下げに追随したものといえよう。 なお観光者レート(1米ドル=60リエル)も廃止された。
DIA-202-1969-08-19-1カンボジア1969年08月19日1960年代ロンノル新内閣陣容-新内閣の陣容は次のとおり。 首相兼国防相 Lon No1 将軍 第1副首相兼内務,宗教,公安および国民教育担当 Sisowath Sirik Matak 殿下(旧駐日大使) 第2副首相兼保健,社会福祉,労働,土地審査農村工 作および情報担当 Ung bong Sath (留任) 第3副首相兼財政計画経済財政機構の調整担当 Op Kin Ang 国務相兼法律国会連絡担当 Yem Sambaur 外務相 Norodom Phurisara 殿下(留任) 公共事業兼通信相 Phlek Phoeun 農業相 Chuon Saodi 観光長官 Ung Mung 内務長官兼国境防衛担当 Oum Mannorine 内務長官兼国家公安担当 Sosthene Fernandez 工業長官 Srey Pong 商業長官 Prom Thos 情報長官 Tep Chhieu Kheng 内務長官兼文化宗教担当 Dy Touch 国民教育長官 Long Botta
DIA-202-1969-09-06-1カンボジア1969年09月06日1960年代カンポジア・東ドイツの間に経済,技術協力協定調印-協定の内容は「東ドイツがカンボジアに対して総額500万ポンドの長期借款を与えるというものである」付属協定には専門家の相互派遣,東ドイツがカンボジアの工業,農業の発展に寄与貢献することなどがおり込まれている。
DIA-202-1969-09-07-1カンボジア1969年09月07日1960年代故ホー・チ・ミン大統領の葬儀にカンボジア王国代表団参加-シアヌーク元首を団長とするカンボジア王国代表団は,ハノイにおけるホー大統領の葬儀に参加した。代表団員つぎのとおり。 外相ノロドム・プリサラ殿下,最高顧問ゴー・ホウ将軍,駐ハノイ大使ネイ・バレンチン,カンボジア航空社長シソバン・メタビイ殿下。
DIA-202-1969-09-14-1カンボジア1969年09月14日1960年代"一次産品の栽培状況-農業省は,1969年7月31日までの栽培状況を次のとおり発表した。  (単位ヘクタ一ル) 種類 栽培面積 1968-69年との比較  1968-69年 1969-70年 増加 減少 赤メーズ 67,470 68,660 +1,190 白メーズ 12,590 15,200 +2,610 いんげん 17,470 13,920 -3,550 落花生 9,650 9,840 +190 大豆 3,530 4,160 +660 胡麻 13,530 15,820 +2,290 綿花 4,700 8,080 +3,380 ジュート 7,250 13,340 +6,090 砂糖きび 4,210 5,280 +1,070"
DIA-202-1969-09-14-2カンボジア1969年09月14日1960年代日本パルプ3社,合弁事業に参加-日本パルプ工業,東海パルプ,北越製紙など3社はカンボジア開発会社に参加した三井物産,三菱商事,正福汽船4社と,カンボジアでの製紙用原木の共同開発をすすめる話合いを行なっている,その構想によると,カンボジア開発など4社が現地政府と合弁で設立する予定の「アセホック」に参加し,カンボジア開発など4社が建築用材を,日本パルプ工業など製紙メーカー3社が製紙用チップをそれぞれ現地で開発,生産しようというもので,現在,両グループが現地に調査団を派遣,現地政府と意見調整を行なっている。
DIA-202-1969-09-24-1カンボジア1969年09月24日1960年代"1969-1970年度の米価-輸出入公社は1969-1970年の籾米収穫期にあたり米価とくに輸出米の価格を発表した。細目次のとおり。 旧プノンペン倉庫(輸出用米,100kg当り,リエル) 長粒米,白米1等(砕5%) 692 白米1等(砕10%) 677 普通米,白米1等(砕5%) 671 〃 (〃10%) 651 〃 (〃15%) 641  〃 (〃20%) 621 普通米,白米1等(〃25%) 611 〃 (〃30%) 606 白米2(〃40%) 586  (日本,旧仏領向け) 〃 (〃50~55%) 571 白米1,2等(全砕) 521 白米3,4等(全砕) 491 白米の粉 235 赤米 461 赤米1,2等 426 赤米3,4等 386 プノンペン港輸出入公社倉庫 (袋付) (袋なし) 白米1等(砕25%) 591 576 白米2等(〃40%) 566 551  (日本,旧仏領向け) ジャワ白米2等(〃50~55%) 551 536 白米1,2等(全砕) 501 486 白米3,4等(〃) 471 456 シアヌーク・ビル港輸出入公社倉庫 白米1等(砕25%) 601 586 白米2等(〃40%) 576 561  (日本,旧仏領向け) ジャワ米2等(〃50~55%) 561 546 白米1,2等(全砕) 511 496 白米3,4等(〃)481 466"
DIA-202-1969-09-25-1カンボジア1969年09月25日1960年代南ベトナム共和臨時革命政府と貿易および支払協定を調印
DIA-202-1969-10-01-1カンボジア1969年10月01日1960年代中国国慶節にカンボジア王国代表団参加-首相ロン・ノル中将を団長とするカンボジア王国代表団は北京における国慶節式典に参加した,代表団員つぎのとおり。 外相ノロドム・プリサラ殿下,国防省参謀長スレー・サマン大佐,クー・サン首相官房主任,チム・チュオン大隊長である。
DIA-202-1969-10-06-1カンボジア1969年10月06日1960年代海外経済協力基金,カンボジアに初の借款-海外経済協力基金はカンボジアのプレク・トノットダム建設計画に3年間(1969~71年)にわたって,総額15億1740万円の円借款を与えることになり,東京で同基金総裁とポリ・チォン駐日カンボジア大使が総枠の一般取決めと初年度分7億8657万円の貸付合意書に調印した。
DIA-202-1969-10-09-1カンボジア1969年10月09日1960年代1CCの活動の停止-カンボジア政府は遅くとも12月31日までに,カンボジアにおけるICCの活動を停止させることを決定した。外相の説明によればこの決定は,財政上の理由で政治的理由によるものではない。今ICCの維持活動費を支払っていない国があるがもし他の国がその国の分まで支払うならば,ICCの活動は維持されよう。
DIA-202-1969-10-19-1カンボジア1969年10月19日1960年代"1969年9月末までの輸出入実績‐輸出入公社の発表によれば9月末までの輸出額は16億2769万2730リエル,輸入額は16億0671万5219リエルに達した。またバーターによる輸出額は3億5686万8691リエル,輸入額3億9236万5289リエルである,品目別の輸出入内訳は次のとおり。 輸出品目  リエル 米・その他 91,749トン 493,002,568 ゴム 29,931 649,184,121 メイズ 41,302 122,455,902 木材 123,671m3 104,692,490 魚類 1,118トン 2,128,242 カポック 3,922 42,138,542 馬銭子(黒) 544 3,710,191 大豆 3,940 19,364,584 家畜 43,063頭 149,676,016 こしょう 120トン 5,573,418 タバコ葉 13 79,221 胡麻 800 7,576,466 その他 164 28,110,965 計 1,627,692,730 バーター制度による輸出 オレンジ 6,268トン 92,937,213 いんげん豆 10,638 73,388,735 落花生 1,748 15,391,854 カポック 3,700 13,789,213 白胡椒 2,317 13,276,162 黒香の実 495 12,204,944 タバコ(糸) 520 12,818,503 ハスの実 763 12,309,703 タマリンの実 1,890 9,189,572 綿実 2,600 7,628,712 いんげんの粉 519 7,671,821 木の油 656 7,611,316 牛皮骨 786 7,736,270 chorchong 712 6,279,140 蛇皮 333 6,574,589 赤豆 924 6,369,202 海岸用サンダル 52,800足 6,292,314 その他 3,398トン他 46,399,428 計 356,868,691 合計 1,984,561,421 輸入内訳 商業部門 財政割当輸入品 636,463,450 徴税輸入品 250,668,995 工業部門(商業省の割当による最終利用者への輸入) 国営部門 502,993,076 私的部門 216,590,698 計 1,606,715,219 バーター制度による輸入 392,365,289 合計 1,999,080,508"
DIA-202-1969-11-08-1カンボジア1969年11月08日1960年代周恩来中国首相,シアヌーク元首にメッセージ‐周恩来首相はカンボジア独立16周年記念にあたり,シアヌーク元首宛てに祝電を送り中国は厳正中立を守るカンボジアの偉大な後方になることを約束した。
DIA-202-1969-11-17-1カンボジア1969年11月17日1960年代&プレク・トノット・ダムの灌漑系統建設の計画書調印‐国連およびFAOの代表とオプ・キェム・アン第3副首相兼財政相の間で灌漑面積3万5000ヘクタールの灌漑施設を建設する計画書が承認調印された。 計画書によると,工事は1969年10月から2年以内に開始される予定である。計画内容つぎのとおり。 国連とFAOの負担額 専門技術者,研修生費用 186,600米ドル 材料 30,000 契約料 500,000 現地従業員給料 11,200 事務用一般 81,500 国連特別基金直接支出 14,200 計 823,500 カンボジア政府の負担額 建設関係職員(304班) 1,100,000リエル 労働者(350班) 400,000 材料 1,300,000 その他(雑費) 1,500,000 計 4,300,000 (同上,米ドル換算額) 77,422 合計 900,922米ドル"
DIA-202-1969-11-26-1カンボジア1969年11月26日1960年代&雨期洪水の被害状態‐1969年の雨季には10月15日に雨量143.2mm(1968年=102.2mm)に達し各地方の農業生産はかなりの被害を受けた。省別被害面積は次のとおり。(単位ヘクタール) 省名 植付面積 被害面積(%) Battambang 474.380 9,460(1.99) Kampot 153,830 4,350(2.82) Kg.Thom 153,450 5,200(3.38) Rattanakiri 14,800 3,000(20.27) Takeo 194,730 1,000(0.51) Siemreap 246,700 700(0.28) Kg.Chhnang 102,650 406(0.39) Pursat 103,150 230(0.22) Prey veng 254,830 310(0.12) Kandal 89,270 110(0.12) Preah Vihear 14,500 200(1.38) Kg.Speu 138,450 25 - Kg.Cham 172,378 12 - 合計 2,356,000 25,003(1.06)"
DIA-202-1969-11-26-2カンボジア1969年11月26日1960年代"1969年10月15までの諸地方の稲作状況  (単位ヘクタール) 省名 予定面積 整地面積 植付け面積  1968年 1969年 % 1968年 1969年 % Battambang 506,600 462,000 494,450 98 440,000 474.380 93 Prey Veng 255,000 250,300 254,830 99 248,990 254,830 99 Siemreap 246,700 244,630 251,400 101 243,750 246,700 100 Takeo 197,000 197,720 197,870 100 197,720 194,730 98 Svay Rieng 195,800 183,380 185,850 100 180,190 185,390 99 Kg.Cham 173,400 171,670 173,040 99 170,290 172,370 99 Kampot 160,900 159,900 160,420 99 159,900 153,830 95 Kg.Thom 153,000 160,370 153,450 100 160,470 153,450 100 Kg.Speu 140,300 136,110 139,940 99 135,910 138,450 98 Pursat 103,200 100,700 103,150 99 100,530 103,150 99 Kg.Chhnang 102,800 102,540 102,650 99 102,390 102,650 99 Kandal 94,000 94,890 92,310 98 90,310 89,270 94 Kratie 19,800 19,780 19,500 98 19,780 19,770 100 Preah Vihear 15,000 12,000 14,600 97 12,000 14,500 96 Rattanakiri 14,800 4,000 4,800 44 6,950 14,800 100 Koh Kong 11,370 10,000 11,370 100 10,000 11,370 100 Oddar Meanchey 10,400 ‐ 10,400 100‐ 10,360 99 Stung Treng 9,000 8,000 9,260 102 7,550 9,200 102 Mondulkiri 6,000 6,460 5,770 96 6,460 5,290 88 Kirirom 700 600 630 90 620 660 93"
DIA-202-1969-11-27-1カンボジア1969年11月27日1960年代"外国人観光客数‐観光当局の発表によれば,1969年10月末までに観光を目的として,カンボジアに入国した外国人は総数1万8198人(1968年同期1万1859人)に達した。国別の入国者数は次のとおり。  1969年 1968年 米国人 12,210人 7,975人 日本人 4,831 3,015 オーストラリア 1,157 869 その他,ドイツ人,英国人,スイス人,イタリア人などがある。"
DIA-202-1969-12-04-1カンボジア1969年12月04日1960年代カンボジア政府,国際監視委員会の活動停止を要求‐カンボジア外務省はカンボジアに関する国際監視委員会(ICC)に覚え書を送り,12月31日で同委員会のカンボジアにおける活動を無期限に停止するよう正式に要求した。
DIA-202-1969-12-06-1カンボジア1969年12月06日1960年代11月の輸出実績‐輸出入公社の1969年11月16~30日までのバーター制度による輸出契約は38,金額にして2146万9434リエル相当額に達した。これで11月30日までの同制度による69年の輸出総額は4億5428万9977リエルにのぼった。
DIA-202-1969-12-07-1カンボジア1969年12月07日1960年代カンボジア政府,米国の誤爆防止協定提案を拒否‐カンボジア政府はロジャーズ米国務長官のプリサラ・カンボジア外相にあてた書簡で,国境のダクダム高地での死傷事件が米軍の爆撃によるものであることを認め,深く遺憾の意を表明し,同種の事故の再発防止のため両国間で折衝,協定を結びたいと述べた。これに対し,カンボジアの国連大使サンバト氏は新協定など必要でなく,ニクソン大統領がカンボジア現国境線を尊重し承認するとの宣言で十分であると発表した。
DIA-202-1969-12-09-1カンボジア1969年12月09日1960年代外国人特派員に1970年1月1日より入国ビザ発給停止。
DIA-202-1969-12-12-1カンボジア1969年12月12日1960年代閣僚会議,重要案件を討議‐マタック第1副首相の主催で閣僚会議が開かれたが,同会議で次のような経済関係の案件を討議し承認した。 工業省関係では製糖公社とベルギー銀行間に信用供与協定。 1970年1月15日から20日にかけてバンコクで開かれる第5回アジア工業開発会議に参加(計画省,工業省の代表)。 財政省関係では,①カンボジアとデンマークの両国間にカンボジア経済開発協力協定。②王室共同組合とカンボジア国立銀行の間に1億2000万リエルの信用供与協定。農業省関係ではベトナム民主共和国(北ベトナム)との間に農業用水技術者を交換。 計画省関係では1970年5月インドネシアで開かれる第5回東南アジア経済開発閣僚会議にオーブザバーで参加(ジャカルタ駐在大使顧問フーボピン氏が参加)。
DIA-202-1969-12-15-1カンボジア1969年12月15日1960年代"バタムバン省農業収穫実績 籾米 60~70万トン(面積47万7142ヘクタール) 綿花 3000~3500トン(面積4114ヘクタール) ジュート 6000~6500トン(面積 1万0700ヘクタール)"
DIA-202-1969-12-17-1カンボジア1969年12月17日1960年代シアヌーク元首,共産軍の侵犯つづけばハノイと断交と言明‐クメール国営通信の伝えたところによれば,シアヌーク元首はこのほど,北ベトナム軍と南ベトナムの解放戦線部隊によるカンボジア国境侵犯が続けられる場合,ハノイ政府および解放戦線との断交もありうると言明した。
DIA-202-1969-12-19-1カンボジア1969年12月19日1960年代日本海外鉄道技術協力協会,カンボジア国鉄に初の技術協力を決定‐海外鉄道技術協力協会はカンボジア国鉄に対する初の技術協力を行なうことを決定,年初に担当員を同地に派遣する予定である。
DIA-202-1969-12-24-1カンボジア1969年12月24日1960年代国会,経済の一部自由化決定を承認‐カンボジア国会は,経済の一部自由化に関する法案を可決した。これにより来年1月から民営銀行開設,外国銀行の支店設置が認められ,貿易も重要品目を除き民間に移されることになった。
DIA-202-1969-12-26-1カンボジア1969年12月26日1960年代スレイ・ポン工業相,チュオン・サオジィ農業相,テップ・チュー・ケン情報相辞任。
DIA-202-1969-12-27-1カンボジア1969年12月27日1960年代"1969年下半期の経済統計‐サンクム(クメール民族社会主義同盟)は,第28回大会に1969年の下半期の報告を提出したが,その報告で発表された経済関係の成果は次のとおり。 農業生産: 籾米 330万トン メーズ 11万8000トン 綿花 6120トン ジュート 1万0500トン 野菜 3万8000トン 栽培した茶 583キログラム 林産:植林面積 844ヘクタール 木材伐採量 6万5300m3 木炭生産 9万1700m3 漁獲高:淡水魚 3万4000トン 海水魚 2万1000トン 畜産:種畜 14万7000頭 輸出用水牛と牛3万0195頭 工業部門: 国営工業‐シアヌークビル石油精製工場(年間生産60万トン)11月19日に開業 バタムバン製糖工業(日産150~400トン)12月10日完成予定。 民間工業‐中小企業の新設40企業。 貿易と財政部門: 輸出総額(1~11月) 24億7200万リエル 輸入総額(1~11月) 23億9400万リエル 一般収入(5~10月) 11億9600万リエル 関税と租税(5~10月) 11億3700リエル 外国援助: 東ドイツ借款 6億6650万リエル(新セメント工場建設費,年間利息2.50%,返済期限12年) デンマーク借款2億2216万5000リエル(農業開発資材および観光道路建設資材,無利息,返済期限25年) ベルギー借款3億8878万リエル(バタムバンのコンポン・コール製糖工場建設資材,年間利息5.30%,返済期限8年) 以上3ヵ国の借款は総額12億7744万5000リエル。北朝鮮,カムポート大学の機械設備40台を贈与。 フランス,学校,空海運搬設備および軍事設備,飛行機GY80型機12機,河川用艇5隻,車輌49台を贈与。 ラオス"