岸幸一コレクションとは

コレクション構成

本資料は、内容から見て次の三つに大きく分けることができる。

  1. 主として戦前の海軍省調査課(または臨時調査課)が収集、乃至作成した文書・資料。
  2. 昭和研究会関係資料(分類記号 C
  3. 「南方軍政」関係資料(分類記号 D

さらに 1. については、編者の観点から、
(1)海軍関係(主として海軍省調査課)の基本文書(分類記号 A
(2)戦前の政治、外交、経済に関する海軍側の所見、要望事項と、それに関連する形で収集された諸資料(分類記号 B)(ただし、B1 の一部と B4 は大本営陸軍部保管書類の複製である。)
の二つに分けた。

1. と 2. は、本来的に分離しにくい側面をもっているが、海軍省調査課をはじめとする海軍側の活動を独自に伝えるものとして、あえて分離させた。(未分類のままの海軍省調査課の資料目録については、すでに日本近代史料研究会作成「アジ研所蔵、海軍省調査課史料(マイクロ)目録」があるので、そちらを参照されたい。)

一方、3. 「南方軍政」関係資料については、主に地域別に分類をおこなった。このうち D1D5D8D9 は早稲田大学社会科学研究所所蔵の「The Nishijima Collection」と重複、またはこれを補完する資料であり、D6 マラヤ・スマトラは、防衛庁防衛研修所戦史室所蔵の「徳川資料」の一部である。また D10 は大蔵省管理局「日本人の海外活動に関する歴史的調査」(全34冊)の一部である。