「日本の経験」を伝える

はじめに

 このたび、アジア経済研究所図書館では「デジタルアーカイブス『日本の経験』を伝える:技術の移転・変容・開発」を公開しました。このアーカイブスは、当研究所が国際連合大学より受託した人間と社会の開発プログラム「技術の移転・変容・開発―日本の経験」プロジェクトの成果出版物を電子化し、インターネット上で公開したものです。
 これまで、同シリーズは貴重な研究成果であるにもかかわらず、一部商業出版された単行書を除くと、限定配布されたものが多く、十分に存在が知られていませんでした。当アーカイブスによる電子版の無料公開により、国内外のより多く方々にご利用いただくことを期待しております。
 なお、電子版の公開は、成果出版物の著作権者である国際連合大学から許諾を戴いたことにより、実現しました。また、アーカイブス作成にあたり、当時このプロジェクトに参加していた元アジ研職員の明峯晶子様より、ご協力を戴きました。篤く御礼申し上げます。



プロジェクトの概要

 本プロジェクトは、日本の事例研究を通して技術の発展過程への理解を深めることを目的として、1978年から1982年まで5年間にわたり実施されました。その間、近現代日本の技術移転・変容・開発にかかわる諸問題について、国内の120名以上の研究者・専門家が分析を行いました。
  研究対象領域は、鉄鋼業、運輸・鉄道、繊維産業、鉱業、金融制度、農村社会、都市社会、雑貨産業、女子労働、実業教育、技術政策など、広範囲にわたります。インターネット版では、各研究会のページを作り、読者の便宜のために、研究会の簡単な内容説明をつけました。



研究成果物の公開

 本プロジェクトの成果は、和文単行書10点、英文単行書7点、和文ワーキング・ペーパー86点、英文ワーキング・ペーパー42点、ファイナル・レポート、ニューズレターなどの出版物の形で発表されました。インターネット上では、そのすべてが公開されています*。成果物は各研究会ページ上にリスト化され、HTML版、PDF版両方の閲覧、プリントが可能です。  なお、インターネット上に公開された、単行書、ワーキング・ペーパー、その他の出版物、および各研究会の内容説明に含まれる内容や意見は、すべて執筆者個人に帰属するものであり、国際連合大学、アジア経済研究所、日本貿易振興機構の公式見解を示すものでない点をおことわりしておきます。

*ただし、ファイナル・レポート中に論文名が引用されているにもかかわらず、単行書に収録されておらず、このデジタルアーカイブスでも公開されていない論文が数点存在いたします。