経済政策
目次
序文・・・・・・・・・・(林 武)・・・・・・・・・・ⅲ序章 明治維新期財政金融政策展望―松方デフレーション前史―・・・・・・・・・・(中村隆英)・・・・・・・・・・3
はじめに・・・・・・・・・・3
Ⅰ 幕末の政治と経済・・・・・・・・・・4
Ⅱ 中央集権国家の成立・・・・・・・・・・9
(1)廃藩置県・・・・・・・・・・9
(2)財政・金融制度の形成・・・・・・・・・・12
(3)改革の衝撃と井上財政・・・・・・・・・・18
Ⅲ 外征・内乱・殖産興業・・・・・・・・・・25
(1)大久保政権の理想と現実・・・・・・・・・・25
(2)殖産興業政策・・・・・・・・・・27
(3)大隈重信の財政金融政策・・・・・・・・・・30
むすび・・・・・・・・・・32
第Ⅰ部
第1章 「富国」論の政治史的考察―1874~81(明治7~14)年―・・・・・・・・・・(坂野潤治)・・・・・・・・・・37
はじめに・・・・・・・・・・37
Ⅰ 「富国」と「強兵」・・・・・・・・・・39
Ⅱ 「富国」と「民力休養」・・・・・・・・・・42
Ⅲ 「富国」論の全盛期・・・・・・・・・・43
Ⅳ 「富国」と「勤倹」・・・・・・・・・・45
Ⅴ 「富国」と「民権」・・・・・・・・・・47
第2章 創業期財政政策の発展―井上・大隈・松方―・・・・・・・・・・(梅村又次)・・・・・・・・・・53
Ⅰ 井上財政の終末・・・・・・・・・・53
Ⅱ 大隈の財政制度改革・・・・・・・・・・59
Ⅲ 大隈財政の展開.........68
Ⅳ 大隈財政から松方財政へ・・・・・・・・・・79
第3章 大隈財政論の本態と擬態―「五千万円外債案」を中心に―・・・・・・・・・・(山本有造)・・・・・・・・・・85
はじめに・・・・・・・・・・85
Ⅰ 1879(明治12)年6月「減債方案」ならびに「財政四策」・・・・・・・・・・87
Ⅱ 1880(明治13)年5月「正金通用方案」ならびに「三議一件」・・・・・・・・・・90
Ⅲ 1880(明治13)年9月「財政更革ノ議」ならびに11月「農商務省設立建議」・・・・・・・・・・96
Ⅳ 1881(明治14)年7月「公債新募銀行設立ノ議」・・・・・・・・・・99
むすび・・・・・・・・・・102
第4章 地租米納論と財政整理―1880(明治13)年8月の政策論争をめぐって―・・・・・・・・・・(猪木武徳)・・・・・・・・・・107
Ⅰ 米納論の登場と不採択・・・・・・・・・・107
Ⅱ 五代友厚の「米納論」・・・・・・・・・・109
(1)内容・概略・・・・・・・・・・109
(2)論点の整理・・・・・・・・・・111
Ⅲ 米納復帰によって米価は下落するか・・・・・・・・・・112
Ⅳ 増税あるいは米価低落と輸入の関係・・・・・・・・・・118
Ⅴ 井上の反論と所得分配の問題・・・・・・・・・・120
結びにかえて・・・・・・・・・・123
第5章 松方デフレーションのメカニズム・・・・・・・・・・(室山義正)・・・・・・・・・・127
はじめに・・・・・・・・・・127
Ⅰ 松方紙幣整理政策の基本構造・・・・・・・・・・128
Ⅱ 予備紙幣の銷却機構―予算撒超構造の是正と準備金の充実―・・・・・・・・・・130
Ⅲ 第1種政府紙幣の銷却過程と国立銀行紙幣の動向・・・・・・・・・・140
Ⅳ 地租納期繰上げとデフレーションの深化・・・・・・・・・・146
むすび・・・・・・・・・・153
第6章 松方デフレのマクロ経済学的分析(改訂版)・・・・・・・・・・(寺西重郎)・・・・・・・・・・157
Ⅰ 1877~81(明治10~14)年のインフレーション・・・・・・・・・・158
Ⅱ 紙幣整理と緊縮財政・・・・・・・・・・166
Ⅲ 景気循環・・・・・・・・・・173
Ⅳ 松方の意図と現実・・・・・・・・・・178
補論 明治前期財政統計における金・銀・紙混計問題について―明治14年度正貨予算書の分析を中心に―・・・・・・・・・・(山本有造)・・・・・・・・・・187
はじめに・・・・・・・・・・187
Ⅰ 会計法規上における「円」計算の原則・・・・・・・・・・190
Ⅱ 院省庁支出「外国ニ関スル費用」・・・・・・・・・・192
Ⅲ 外債元利支払いとその邦貨計算・・・・・・・・・・198
Ⅳ 1881(明治14)年度「正貨収支概計表」・・・・・・・・・・202
むすび・・・・・・・・・・208
第Ⅱ部
第7章 19世紀末日本経済の成長と国際環境―1870~1900(明治3~33)年―・・・・・・・・・・(中村隆英)・・・・・・・・・・213
はじめに・・・・・・・・・・213
Ⅰ 19世紀末の世界経済と日本・・・・・・・・・・215
Ⅱ 欧米主要国の金本位制移行とその影響・・・・・・・・・・222
Ⅲ 「松方デフレーション」以後の経済発展・・・・・・・・・・229
むすび.......,..236
第8章 松方デフレ下の勧業政策・・・・・・・・・・(梅村又次)・・・・・・・・・・239
Ⅰ 前奏曲・・・・・・・・・・239
Ⅱ 農商務省の創設・・・・・・・・・・241
Ⅲ 前田正名・・・・・・・・・・245
Ⅳ 高橋是清・・・・・・・・・・251
Ⅴ 品川弥二郎・・・・・・・・・・254
Ⅵ 西郷従道・・・・・・・・・・255
Ⅶ 興業銀行条例案の結末・・・・・・・・・・260
第9章 地方レベルの殖産興業政策―山梨県の事例を中心として―・・・・・・・・・・(斎藤 修)・・・・・・・・・・265
序論・・・・・・・・・・265
Ⅰ 明治前期勧業政策の全国的概観・・・・・・・・・・268
(1)地域性・・・・・・・・・・268
(2)勧業機構とその機能・・・・・・・・・・269
(3)勧業資金・・・・・・・・・・271
Ⅱ 山梨県の場合・・・・・・・・・・272
(1)明治前期藤村県政下の殖産興業・・・・・・・・・・272
(2)明治前期の勧業支出・・・・・・・・・・276
(3)明治後期勧業政策との比較・・・・・・・・・・279
結論・・・・・・・・・・286
第10章 明治前期における日本の在来産業―綿織物業の揚合―・・・・・・・・・・(阿部武司)・・・・・・・・・・295
はじめに・・・・・・・・・・295
Ⅰ 主な綿織物産地の生産高の動向・・・・・・・・・・297
Ⅱ 明治前期における綿織物業の展開過程―綿織物産地の3類型―・・・・・・・・・・305
(1)蘇生型・・・・・・・・・・306
(2)衰退型・・・・・・・・・・310
(3)成長型・・・・・・・・・・313
おわりに・・・・・・・・・・316